カトリック麹町聖イグナチオ教会での挙式

様々な国籍の人々が集う「カトリック麹町聖イグナチオ教会」。日曜日のミサでは、各国の言葉で儀式が行われるほど国際的な教会です。東京で教会挙式を考えている方に、今回はこの「カトリック麹町イグナチオ教会」での挙式について説明したいと思います。ちなみに、カトリック教会で結婚式を挙げるには信者であることが条件であると考えている方が多いですが、そのようなことはありません。ただし挙式の条件はありますので注意が必要です。

カトリック麹町聖イグナチオ教会挙式に関する情報

カトリック麹町聖イグナチオ教会での結婚式は「マリア聖堂」で行われ「カトリック形式」で挙行されます。しかし、カトリック信者に限られた結婚式ということではなく、一般の方でも2つの条件をクリアすることで結婚式を挙げることができます。その2つの条件とは何なのかを、カトリック麹町聖イグナチオ教会の魅力と共に紹介していきます。

まず1つ目の条件は、結婚の当事者がどちらも初婚であることです。なぜならカトリックでは離婚を認めていないからです。ですのでその教義から見ても対象者は初婚の方に限定されることとなります。

2つ目の条件は、カトリック麹町聖イグナチオ教会主催の結婚講座を受講することです。この講座は洗礼を目的にした信仰講座ではありません。パートナーをさらに深く理解し、幸せな結婚生活を迎えるための講座です。期間は3か月で、全12回。すべての講座へ出席することが原則になりますので、挙式日程を踏まえ事前に無理のない日程を組みましょう。なお、結婚式の仮予約は半年から1年前までの間で申し込めます。結婚式当日の会場は「マリア聖堂」でカトリック形式で結婚式を挙行します。

教会で式を挙げることのできる人とは?

カトリックの信者も、信者ではない人も、原則として誰でも挙げることができます。ただしふたつだけ条件があります。

●お二人とも初婚であること

●お二人とも当教会主催の結婚講座を受講すること

https://www.ignatius.gr.jp/classes/about_wedding.html

カトリック麹町聖イグナチオ教会の歴史

カトリック麹町聖イグナチオ教会の歴史は、1936年に「幼いイエズスの聖テレジオ教会」で東京大司教区の小教区教会として設立されたことが始まりです。東京の中心四ツ谷に位置し「聖イグナチオ教会」の名で親しまれてきました。ちなみにイグナチオの名前は、カトリック修道会イエズス会の創設者であり初代総長であったイグナチオ・デ・ロヨラからいただいた聖イグナチオ教会の保護聖人です。なお、1549年キリスト教を初めて日本に伝えたフランシスコ・ザビエルは、聖イグナチオによって派遣されたという教会の歴史にちなんだ名前が付けられています。

1945年5月の東京大空襲で全焼したため、上智大学の聖堂が長く教会として機能していました。1947年にイエズス会に委託され、ロヨラの聖イグナチオに奉献された聖堂の建設が始まり、1949年には竣工・献堂式が挙行されました。そこから半世紀がたち、老朽化と信徒の急激な増加にともなって1999年に現在の聖堂に建て替えが行われました。新しい聖堂は楕円形の主聖堂を中心にして建設されています。

カトリック麹町聖イグナチオ教会までのアクセス

カトリック麹町聖イグナチオ教会は「四ツ谷駅」からすぐの所にあります。教会までのアクセスは、JR中央線「四ツ谷駅」の麹町出口より徒歩1分の上智大学の手前にあり、四谷見附橋や四谷見附公園方面に行く道筋にあります。

他の交通機関では、東京メトロ丸の内線または南北線「四ツ谷駅」下車で赤坂出口を出てすぐの場所となります。上智大学四ツ谷キャンパス「北門」を入ったところというとても分かりやすい場所にあることでも有名です。
ちなみに、町名は四谷ですが、駅周辺は「四ツ谷」と表記するのが一般的になっています。地名の由来には諸説ありますが、四か所の谷があったことから名づけられたという説のとおり、外堀りに出て市谷から北東に向かい、飯田橋で神田川に合流した景色のよい眺めが深く影響しているようです。

上智大学はカトリック教会が運営する大学で、少数精鋭の教育で有名です。また駅に近い立地の良さでも知られています。上智大学の構内の一部を占めているのがカトリック麹町聖イグナチオ教会です。

カトリック麹町聖イグナチオ教会での結婚式の意味

カトリック麹町聖イグナチオ教会での結婚式の意味

カトリック麹町聖イグナチオ教会での結婚式は、カトリックの様式に基づいて神父が主宰して式を挙行します。教会の結婚式は、誓いの言葉を交わして生涯の誓いを立てることが主体となります。「私たちは夫婦として、順境においても逆境においても病気のときも健康のときも生涯たがいに、愛と忠実を尽くすことを誓います」という内容で、永遠の誓いをともに初めて共有することとなります。

結婚講座は、グループの中で結婚・愛・人生などについて用意された資料を用いて、司祭の話や講座経験者の体験談などを交えながら、ともに学び考えることが主眼となります。自分の思いだけを話すのではなく、パートナーの考えや思いを知り、結婚する意義をお互いに確認することができる良い機会となります。
また結婚講座は他のカトリック教会で挙式をする方でも受講することができます。

結婚式はカトリック麹町聖イグナチオ教会の「マリア聖堂」を使って荘厳な雰囲気の中でとり行われます。

まとめ

カトリック麹町聖イグナチオ教会は、カトリック「イエズス会」が日本で委託されている教会です。この教会は世界に門戸を開いた国際的な教会で、カトリック信者でなくても条件さえ守れば挙式が可能です。ただ、結婚講座をすべて受けるためには3か月の期間を要しますから、挙式の仮予約をする際はそのことを頭に入れた上で挙式までの日程を組む必要があります。

由緒正しい聖堂で、カトリック教義にもとづいた荘厳な結婚式が挙行できるので、信徒ではない人からも結婚式を挙げる場所として数多く選ばれています。

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