厳かで神聖な雰囲気の教会での結婚式に憧れる人は多いものです。東京にも挙式ができる教会が点在しており、その中のひとつであるカトリック下井草教会での挙式について、その内容や魅力を紹介します。教会での結婚式とはどのようなものなのかを具体的に知ることで、よりいっそう二人の想いも熱くなることでしょう。
新郎新婦は勿論、招待するゲストに満足してもらうためにも、事前に挙式会場についてしっかりと調べておくことは重要と言えます。挙式に関する情報や教会の歴史、アクセス方法も参考にしてください。
カトリック下井草教会の歴史
カトリック下井草教会は、1949年4月17日に、東京教区第18番目の教会に認可され、まさに記念すべき復活祭となりました。
その前年に東京教区長の土井大司教は東京下井草にて教会を建てることを依頼されており、翌年にはめでたく下井草教会が設立されました。下井草教会は、4月17日を記念すべき教会設立の日としました。
1956年には、夢のような素晴らしい大聖堂が完成しました。その新聖堂を希望に添うものにするために、神父はイタリアにて募金活動に励んだとされています。大聖堂にはパイプオルガンと3個の鐘、そして聖堂前には美しい聖母像が建てられました。正面の祭壇は大理石で埋め尽くされ、その神聖な美しさは思わず息を飲むほどです。
大理石の祭壇はカルダノの教会から寄付していただいたものであり、1969年にはカルダノ教会と姉妹教会としての絆を結んでいます。創立当初は70名ほどだった信者数もどんどん増えて、ミサに訪れる人は600人を超えるほどにもなりました。
さらに1988年には、下井草教会は指定巡礼教会として、世界8教会の一つに選ばれるほどの名誉ある教会となったのです。
2006年で、献堂はめでたく50周年を迎えました。これまでの歴史に感謝すると共に、今後ますますの発展を願い、広報委員会は宣教をふまえた活動を始め、ホームページも新たに設立されました。
挙式を挙げるにあたっての準備と進め方
カトリック信者の場合は、自身の所属する教会にての挙式が原則となっています。
ほかの教会に所属している方やカトリック信者でない場合等は、まず主任司祭に相談しましょう。教会事務所にてお話をした後に、主任司祭と打ち合わせする形になります。
次に、挙式するにあたって必要な書類を揃えて提出します。結婚申し込み書に必要事項を記入して、教会事務所に提出します。そのほか、カトリック信者であるかどうかによっても、記入書類が変わってきます。
外国籍である場合は、「結婚要件具備証明書」(在日大使館発行)が民法上必要になるケースもあるので要確認です。
新郎新婦が独身であるかを確かめる目的と教会側が責任を担う証として、結婚講座に参加する必要があります。下井草教会では4回にわたっての結婚準備講座を受けることが義務付けられています。再婚カップルの場合も、特別な手続きが要るので正直に話さなくてはなりません。
カトリック教会にて挙式をするにあたっては、二人だけでなく親族皆の賛同も必要です。皆で話し合い、納得の上で結婚式を進めることが大切です。
カトリック下井草教会の結婚式の特徴と魅力
歴史ある下井草教会での挙式は、その素晴らしい大聖堂は勿論のこと、挙式するにあたって多くの魅力が溢れています。まず挙式日の写真は、教会専属の写真家に依頼することが可能です。教会を熟知した写真家の腕で、美しい写真に仕上がります。
挙式前には、2階のドンボスコ・ホールの和室の利用が可能です。襖で仕切りもできてプライバシーも守られています。事前の予約で使用可能となるので、必要に応じて問い合わせすると良いでしょう。コンセントやテレビ、冷暖房設備、鏡台等を使用できます。スタイリストを呼んでの準備に使うこともできます。また仕切りの部屋は、ゲストの待合室としての利用も可能です。
披露宴の催しは、司祭館1階のドンボスコ・ホールを使う形になります。ここは音響設備が充実しているので、演奏会やピアノライブなども楽しむことができます。テレビモニターも設置されている部屋です。
さらに聖堂脇には素敵な中庭があり、ここにてガーデンパーティーも開催できます。シニア用の椅子も用意できるので安心です。銀杏の木に飾りつけをするなど、素敵なシチュエーションの中、天気の良い日は自然の中での撮影も記念になることでしょう。
下井草教会での挙式の醍醐味として、聖歌隊も人気です。練習を重ねた歌い手の歌声は、式場に感動をもたらします。イタリアから直輸入されたパイプオルガンの演奏も素晴らしいものです。
教会へのアクセス方法と留意点
カトリック下井草教会の住所は「東京都杉並区井草2-31-25」です。
こちらまでのアクセスは公共交通機関が便利です。駐車場はありませんが、サイテック(サレジオ高専)の駐車場の利用が可能です。ただし台数に限りがあるため、登録済み駐車表をフロントガラスに置くことが条件になります。それ以外は近隣のコインパーキングを利用する形となり、コインパーキングは有料です。
電車でのアクセス方法は、西武線西武新宿線下井草駅、もしくは井荻駅を下車にて徒歩10分です。西武池袋線富士見台駅を下車の場合は、徒歩15分で教会に到着します。
教会までのアクセスは、中野コミュニティーバスである「なかのん」を利用する方法もあります。中野駅から野方を通り、八成小学校へ行くルートで教会に行くことが可能です。所要時間は約30分で、25分間隔にて運行しています。毎週水曜日と年末年始・国民の祝日は休みになります。営業日時の詳細は、ホームページ等で確認すれば安心です。
まとめ
このように東京カトリック下井草教会は、歴史を刻まれた由緒ある素晴らしい教会です。挙式をするための設備やシチュエーションも整っており満足度の高いものとなっています。決められたルールに従い、結婚という誓いを胸に挙式への気持ちが高まることでしょう。
パイプオルガンに合わせて歌う聖歌隊の声に、新郎新婦、親族、ゲスト一同は感動することでしょう。素敵な教会で、一生の思い出となる結婚式を挙げられるに違いありません。