疲れた心と体をリフレッシュさせるためには、普段あまり行かないような場所に行くのも効果的な方法です。特別な空気感を持っている場所は気持ちをリフレッシュさせるために最適な場所ですが、そうした場所の一つとしておすすめできるのが安藤記念教会です。安藤記念教会は重厚な雰囲気があることが魅力の教会で、この教会を訪れた人は心が洗われるような感覚を体験できます。ここでは、安藤記念教会の見どころや歴史、アクセス方法について紹介するので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
安藤記念教会の見どころである礼拝堂
聖書の言葉
https://seiai.ed.jp/chapel/service92.html
神は霊である。
だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。
日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 ヨハネによる福音書 4章24節
安藤記念教会の大きな見どころとして紹介できるのが、教会の中心となっている礼拝堂です。現在残されている礼拝堂で献堂式がおこなわれたのは1917年のことです。献堂式がおこなわれてからすでに100年以上の時間が経過していて、非常に長い歴史を感じさせる魅力的な建築物です。教会の歩んできた歴史が礼拝堂の中に充満していて、重厚な雰囲気を感じさせてくれるところが魅力です。建物の作りも礼拝堂の見どころの一つで、材料に使用されているのは石です。大谷石が多く使用されている建物で、時間が経過するごとに重厚な雰囲気が増しているのは、大谷石が使われていることも理由の一つではないでしょうか。この礼拝堂を建設した人物は非常に有名な人物で、アメリカの学校で本格的に建築を学んだ人物です。当時は建築のために留学する人の数はそれほど多くなかったために、本格的な教会を設計することができた貴重な日本人の一人でした。礼拝堂は東京都から歴史的建物としての指定も受けています。
もう一つの見どころであるステンドグラス
安藤記念教会のもう一つの見どころとして紹介できるのはステンドグラスです。西洋の有名な教会でもステンドガラスを装飾のために使用していることは多いですが、この教会に作られているステンドグラスは西洋のものにも引けを取らないクオリティの高いものです。建物の中にはステンドグラスが設置されている場所が数か所ありますが、その中でも特に大きな見どころとなっているのが、講壇の横側に設置されているものです。百合の花をデザインに取り入れていることが特徴になっていて、教会を訪れた多くの人が見学しています。建物の後方部分にも設置されていて、サイズが非常に大きいのが特徴です。ハワイ初回受洗者を記念するための文字が記載されているのが特徴になっていて、英語の文章だけでなく、日本語による記念の文章も一緒に記載されています。色を工夫して配置していることも大きな特徴になっていて、緑色を中心にして使用しています。各所で赤い色が効果的に使用されているところも特徴的です。
安藤記念教会が建設された歴史
安藤記念教会は、日本にある教会の中でも非常に長い歴史を持っているものの一つです。この教会の設立者が建物を設立するきっかけとなったのは、亡くなった奥さんの意志を継承するためでした。この教会の設立者は、幕府軍の一員となり戊辰戦争に参加した経歴を持っていて、函館で行われた戦争にも従軍していました。その後、新政府の役人となって活躍し、1886年には初代のハワイ総領事に任命されました。彼がキリスト教と出会ったのはこのハワイで総領事をしていた時期で、彼は奥さんと一緒に洗礼を受けてキリスト教徒となります。奥さんが亡くなった後も彼は夫人の意志を引き継いで、日本での布教活動に尽くしました。もともと協会の建物は設立者が自宅として使用していた建物でしたが、日本メソジスト銀座教会安藤記念講義所という形で、使用されるようになりました。正式に教会として設立することが許可されたのは1918年のことです。この時から安藤記念教会という名称が使用されるようになりました。
安藤記念教会にアクセスする方法
安藤記念教会を訪れる際に利用すると便利なのは、公共の交通機関です。地下鉄の駅やバスの停留所からも近い場所にあるために、長時間歩かなくても教会に行くことができます。地下鉄を利用して安藤記念教会を訪れる場合に便利なのは東京メトロ南北線の麻布十番駅です。駅から歩いて10分ほどの場所に教会があるので、非常に利用しやすい駅です。麻布十番駅には東京メトロの南北線の他に都営地下鉄の大江戸線も乗り入れているので、都営地下鉄を使用して安藤記念教会を訪れたい場合にも利用しやすくなっています。地下鉄を利用して安藤記念教会を訪問する場合には、東京メトロの広尾駅を使用することも可能です。広尾駅には日比谷線が乗り入れているので、日比谷線の沿線に住んでいる人は広尾駅の方が便利かもしれません。広尾駅から安藤記念教会までの距離も、歩いて10分程度です。都バスを使えばさらに短時間で訪問することが可能で、目黒駅と東京タワーの間を運行している都バスに乗車して、仙台坂上の停車場で下車すれば徒歩1分程度の距離です。
まとめ
安藤記念教会について詳しく紹介してきましたが、独特の重厚な雰囲気があるため、心が洗われるような体験をすることができます。教会を訪れる前に、建物内の見どころや教会が建設された歴史などを知っておけば、より深く教会の雰囲気を味わうことができるのでおすすめです。教会を訪れる際には地下鉄を利用するのが便利な方法で、日比谷線や南北線の駅から歩いて10分程度の距離です。疲れた心をリフレッシュしたい方は、一度教会を訪れてみてはいかがでしょうか。