日本に居ながらまるで海外の映画ロケ地を訪れたかのような、そんな美しく厳かな雰囲気に今いる場所さえ錯覚させてしまう教会が存在します。
一度は訪れて目に焼き付けたい場所、それが思わず息をのむ聖ルカ礼拝堂です。
聖ルカ礼拝堂は一体どのような特徴がある教会なのか、日本のどのような場所に位置するのかなど、魅力あふれる聖ルカ礼拝堂を紐解いていくことで、よりその素晴らしさを実感することができます。
実際に足を運び訪れたいと願うこと、間違いないでしょう。
聖ルカ礼拝堂の主な特徴はこれです
聖ルカ礼拝堂の大きな特徴は、日本聖公会の教会であることです。
この日本聖公会の協会が何を意味するのかというと、これは病院に付属した教会であることを指します。
ですからその病院に通院、入院している本人や家族をはじめ、病院に勤務する職員にとってもこの聖ルカ礼拝堂は祈りの場となっています。
では病院に付属した教会であることから一般の方は利用できないのかという疑問を持つ方のために、聖ルカ礼拝堂は病院関係者以外でも、だれでも利用することができるので安心してください。
地域の方にも開放されており、すべての礼拝において初めて訪れる方はもちろんのこと、他の教派の方など、すべての方を対象にどなたでも自由に参加できるのが特徴です。
近隣住民や患者だけでなく、あらゆる方へ扉を開放しているのが聖ルカ礼拝堂です。
聖ルカ通りを歩いていくと見えてくる聖路加国際病院の聖ルカ礼拝堂は、地域と社会の人間すべてに対し、祈りと慰めの機会と場を提供しているのが大きな魅力です。
1901年(明治34年)米国聖公会宣教医師トイスラー博士により建てられた聖路加病院の礼拝堂として発足、現在の礼拝堂は、1923年(大正12年)の関東大震災や2年後の火災を経て、1936年(昭和11年)に完成し、聖別式が行われました。当時はどの病棟からも礼拝堂のバルコニー席に出て祈ることができ、患者さんの精神的な支えになっていたと言われています。
https://www.luke.ac.jp/church/
聖ルカ礼拝堂を掘り下げていく
聖ルカ礼拝堂を一言で表すと、医療と祈りが一緒になるところです。
もともとこのチャペルは、聖路加国際病院と聖路加国際大学の両者が発達するに伴い、その医院を利用する患者やその家族、病院関係者や国際大学の教職員と学生を対象に祈りの場として設けられた経緯があります。
そして今日のようにこの医院や国際大学が理念に掲げるキリスト教の愛を実践をしようとする共同体に発展、日野原重明理事長の言葉からも分かるように、病院の心臓であるのが聖ルカ礼拝堂なのです。
このチャペルでは関係者は毎日のように患者や医院、そして国際大学の関係者のために祈り毎週日曜日には、100人以上の方ががチャペルに集い聖書を読んだり牧師の話に耳を傾け、聖歌を歌い共にともに祈りを捧げています。
またこのチャペルの特徴として、日によっては出席者の約2割から3割は信者でないこともあります。
聖路加国際病院の聖ルカ礼拝堂の公式サイトの礼拝案内から、より詳しく礼拝の時間を知ることができますので、参加を希望する方はぜひ目を通してください。
どんな場所でどのような外観をしているのか
聖ルカ礼拝堂を訪れたい方は、東京メトロ築地駅で降りましょう。
すると聖ルカ通りという名の看板を、すぐに目にすることができます。
この聖ルカ通りを歩いていくと、辿り着くのが目的地である聖路加国際病院の聖ルカ礼拝堂です。
東京メトロ日比谷線築地駅3,4番出口からは徒歩で6分、東京メトロ有楽町線新富町駅6番出口からは徒歩で7分です。
バスを利用する方は、東15番東京駅八重州口深川車庫行の聖路加病院前で下車します。
外観はしっかりとした病院を思わせるような礼拝堂であり、十字架の尖塔がある建物が旧館のほうになり、右側奥に位置するタワービルが聖路加タワーになります。
この2つの建物の間にある建物が本館であり、これら3つの建物は2階レベルでそれぞれ渡り廊下のような通路で繋がっています。
夜になると十字架の尖塔が光輝きますので、暗くなってもすぐに気づくことができます。
築地の隣にある中央区赤石町のシンボルとしても映えます。
チャペルの中はどのような雰囲気なのか
外観からは想像できないほど、高い天井のチャペルは、外の光がステンドグラスを通すことで柔らかく幻想的かつ神秘的な空間を作り出し、思わず海外の映画ロケ地を彷彿される素敵な空間になっています。
聖ルカ礼拝堂のチャペル内では、パイプオルガンがありその音が絶えず流れる中で癒しの空間に溢れており、このパイプオルガンはミサだけでなく、定期的にパイプオルガンのコンサートなども開催されています。
より詳しく知りたい方は、聖路加国際病院の聖ルカ礼拝堂の公式サイトから、コンサート案内のカテゴリに進むことで、様々な情報を受け取れます。
祭壇向かって左側ですが、ここにはキリストの大きな絵が描かれたものを見ることができます
ちなみにチャペル内は撮影禁止です。
病院の外来休日には、チャペルがある旧館の入り口が閉まっている可能性もありますが、そのときは本館の夜間入り口を利用して2階に上がります。
そこの渡り廊下を渡ればチャペルに辿り着くことができます。
まとめ
祈りと慰めの機会を願う方にいつでも扉を開いている聖路加国際病院の聖ルカ礼拝堂ですが、初めての教会でなかなか足を運びにくいと考えている方は、まずは無料で開催されているコンサートなどから気軽に足を運ぶことをお勧めします。
やがて隣人愛に導かれる、常に地域コミュニティーに開かれた教会であることに気付くはずです。
もちろん聖公会以外の教会で洗礼を受けた方や、まだ洗礼を受けていない方も大歓迎しており、このコミュニティーを自分の祈りの場として関わることが可能です。